2022/07/27【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ最悪の亜種「ケンタウロス」は感染力が3倍! この夏に日本で猛威をふるうのか
新型コロナの新規感染者は、26日も19万6494人と19万人を超え、23日(20万975人)に次ぐ過去2番目の多さだった。前週火曜日に比べ2.9倍に増えた。感染力の強いオミクロン「BA.5」が、依然として猛威をふるっている。
この「第7波」は、どこまで拡大するのか。いま懸念されているのは、感染力が「BA.5」より3.24倍も強いとされるオミクロン「BA.2.75」が猛威をふるうことだ。もし、「BA.2.75」が広がったら、日本は感染者であふれかえる恐れがある。
オミクロン株の亜種「BA.2.75」は、過去の変異と比べて異質であるため「半人半獣のケンタウロス」と呼ばれている。スパイク遺伝子が36個も変異しているという。
「BA.2.75」は、今年6月、インドで初感染が報告された後、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国など世界各地で感染が確認されている。日本国内でも7月8日に神戸市で1人、19日に大阪府で2人、21日に東京都で2人の感染が確認された。
最大の特徴は、感染力が強いことだ。免疫回避力も持つとされている。実際、「BA.5」と「BA.2.75」の両方が流行したインドでは、「BA.2.75」のシェアは6月20日の7.9%から1週間で51.35%に急増したという。
■波の最後に出現した株が、次の波の主流に
日本でも流行の主流が「BA.5」から「BA.2.75」に置き換わる可能性があるのか。その場合、「第7波」の山はどこまで大きくなるのか。
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏はこう言う。
「恐らく足元の第7波は、8月中旬までにはピークアウトするはずです。この夏に『BA.2.75』が日本で流行する可能性は低いと思います。要注意なのは、今度の冬に流行する恐れがあることです。過去の波を分析すると、波の最後に出現した株が、次の波の主流になっているからです。ただでさえ冬の波は大きくなる傾向があるだけに、冬に『BA.2.75』が主流となったら、かなり大きな山になる恐れがあります」
これまで自民党政権は、コロナ対策が後手後手に回ってきた。いまから新たな亜種「ケンタウロス」に備えておくべきだ。