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- 2022/08/17【サルモネラ】「細菌性食中毒」生卵に潜むサルモネラ菌はペットのカメからも感染する 感染症別 正しいクスリの使い方
2022/08/17【サルモネラ】「細菌性食中毒」生卵に潜むサルモネラ菌はペットのカメからも感染する 感染症別 正しいクスリの使い方
【感染症別 正しいクスリの使い方】細菌性食中毒
日本は世界中でも珍しい生卵を食べる食文化があります。私も卵かけごはんは大好きなのですが、卵が原因で起こる食中毒の原因菌として「サルモネラ属菌」が知られています。
ヒトに対して病原性を持つサルモネラ属の細菌は、3類感染症に指定されている腸チフスやパラチフスを起こすもの(チフス菌とパラチフス菌)もありますが、今回は食中毒の原因となるサルモネラ属菌についてお話しします。
サルモネラ属菌は、鶏、豚、牛などの動物の腸管をはじめ、河川や下水など自然界に広く分布しています。しっかりと加熱処理されていない肉や卵が原因となり、食中毒を発症することが知られています。
日本では流通過程で卵の表面の洗浄がしっかり行われるなど、鶏がサルモネラ属菌に感染しないようにする取り組みが実施されているため、安全に生卵を食べることができます。しかし、海外では生食しないことを前提に賞味期限が設定されている場合も多く、海外でも同じ感覚で卵を購入して生食することで食中毒になるケースも知られています。日本でも、購入後は冷蔵庫で保存し、期限内に食べきることが大切です。
サルモネラ属菌の潜伏期間は6~72時間と言われており、食中毒を起こすと悪心・嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が表れます。水のような下痢が何度も続くケースもあります。
治療は他の細菌性食中毒と同様に脱水などに対する対症療法が中心です。抗菌薬を投与しても回復期間は短くならず、便中への細菌の排出が長引く場合があるため、通常は抗菌薬を使用しません。
サルモネラ属菌は食品以外にペットのカメや爬虫類から感染する場合があることも最近話題になっています。爬虫類の50~90%が腸内にサルモネラ菌がいるとも言われていて、これは野生の爬虫類だけではなく飼育環境下の爬虫類でも同様です。そのため、これらの生き物を触れた後は、しっかり手を洗う習慣をつけておくことも大切です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/69fdd60259d835b553f51545736eaf2b800ad466?fbclid=IwAR2FurM4Tv2MV3tsGiAOPHJVAHZWCFRhlgqzc0RQKhg8-YURoLkogjyVUYw