2022/08/31【アニサキス:寄生虫】回転寿司店でアニサキス食中毒 客が胃の痛みや吐き気 /広島県
広島市は、市内の飲食店で寿司を食べた1人が胃の痛みや吐き気を訴え、アニサキスが摘出されたと発表しました。
広島市によりますと、8月28日の午後8時ごろにJR広島駅に隣接した「すし辰 ekie店」でアジなどの寿司を食べた客が、翌朝、胃の痛みや下痢、吐き気、発熱の症状を訴え、その翌日の30日に受診した医療機関でアニサキスが摘出されたということです。
※28日、客に提供された食事
寿司(瀬戸内五種盛(マダイ、ハマチ、アジ、他2種)、生アナゴ、マダイ、マグロ)、貝のみそ汁
広島市保健所はアニサキスによる食中毒と判断し、31日、「すし辰 ekie店」に対して生食用魚介類の調理と販売の禁止を命令しました。
アニサキスは半透明の寄生虫で、サバやサンマ、アジなどの魚介類に寄生し、体内に入ると激しい腹痛や嘔吐などを発症します。
広島市などは、魚介類を刺身などに加工する際は、アニサキスが寄生していないか目視で確認するよう呼びかけているほか、アニサキスは食用酢や醤油、わさびなどでは死滅しないため、しめさばなどの加工品も刺身と同様に注意が必要だとしています。
■予防のポイント(広島市HPより)
アニサキスは、食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびでは死滅しません。
しめさばなどの加工品も、刺身と同様に注意が必要です。
次の方法で予防しましょう。
1.加熱
加熱により死滅します。筋肉の内部まで入り込んでいる場合があるため、中心部まで十分に加熱しましょう。
60℃以上で1分、または70℃以上だと瞬時に死滅します。
2.冷凍
冷凍により死滅します。
-20℃で24時間以上を目安に内部までしっかり冷凍しましょう。
3.除去
●アニサキスは通常、魚の内臓に寄生していますが、魚が死に、鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動します。筋肉に移動したアニサキスは発見が難しくなるため、早めに内臓を除去しましょう。
●魚介類を刺身などに加工する際は、アニサキスが寄生していないか目視で確認し、取り除きましょう。
●内臓にアニサキスがいたときは、刺身やしめ鯖など生で食べる料理には使用しないでください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/29883bcd16df93c1dadd4ffe7557ea72d3426044?fbclid=IwAR2pjutfe67dtJZmytryMaR4NZ7zRV8Znj88SJyoJF_l3hfITe0wZAq-fFI