2022/09/07【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ水際対策 きょうから緩和 空港利用客からは歓迎の声
新型コロナウイルスの水際対策が7日から緩和され、すべての入国者に求めてきた陰性証明書の提出が条件付きで免除されたことを受け、羽田空港を利用する日本人客からは、歓迎する声が聞かれました。
政府は7日から日本人を含むすべての入国者に求めてきた陰性証明書の提出について、3回目のワクチン接種を済ませていることを条件に免除するなど、新型コロナの水際対策を緩和しました。
これを受け、羽田空港の国際線を利用する日本人客からは歓迎する声が聞かれました。
シンガポールからの便を利用した20代の女性は「帰国前に海外で検査を受ける手間がなくなり、海外に行きやすくなると思います」と話していました。
水際対策の緩和の一環として、政府は7日から、一日当たりの入国者数の上限を2万人から5万人に引き上げるとともに、観光目的の外国人の入国についてもすべての国を対象に添乗員を伴わないツアーを認めます。
全日空によりますと、来月の国際線の新規予約数のうち、今月5日までの1週間で予約された件数は、先月15日までの1週間のおよそ2倍となり、回復傾向にあるということです。
全日空の小山田亜希子東京空港支店長は「水際対策の緩和で国際線の需要は戻りつつあるが、海外を出発する便は回復傾向が緩やかなので、さらなる緩和を期待したい」と話しています。
■成田空港 手続きの簡素化 歓迎する声
成田空港では、海外から到着した人のうち3回目のワクチン接種を済ませた人は、検疫でこれまで求められていた陰性証明書の提出をせずに入国審査に向かっていました。
娘と孫に会うため訪れていたマレーシアから帰国した女性は「現地での検査にかかる時間や費用が負担になって、これまで会いに行けませんでしたが、今回の免除で孫にも初めて会えてぎりぎりまで家族で過ごすことができました。これで以前のように海外にも行きやすくなります」と話していました。
また、インドへの出張から戻った男性は「これまで出張のスケジュールに現地での検査を組み込まなければなりませんでしたが、その必要がなくなり、出張にも行きやすくなります」と話していました。
■東京・浅草 飲食店街では客足の増加に期待
外国人観光客の集客に力を入れている東京・浅草のビルにある飲食店街の運営会社は客足の増加につながることを期待しています。
東京・浅草にある「浅草横町」はビルのワンフロアに7つの飲食店と、着物のレンタル店が入った飲食店街で、ことし7月にオープンしました。
運営会社によりますと、この飲食店街は、日本各地の「祭り」をテーマにしたイベントを定期的に開いているほか、QRコードを読み込むとスマートフォンなどで見られる英語のメニューを準備して、外国人観光客の集客に力を入れています。
オープンのあと、日本人の若い世代を中心に人気を集めていますが、外国人観光客は少ない状況が続いているということです。
こうした中、7日からすべての国を対象に添乗員を伴わないツアーが認められるなど観光目的の外国人の入国制限が緩和され、運営会社は客足の増加につながることを期待しています。
ただ、今回の緩和では個人旅行が認められていないことから、客足の増加を加速させるには、さらなる緩和が必要だと考えています。
飲食店街の運営会社の戸田博章社長は「緩和の動きはうれしいが、まだインバウンド需要は完全には戻らないと思う。日本の食文化などに関心のある外国人観光客が個人旅行で訪れられるようにさらに緩和してほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220907/k10013806891000.html?fbclid=IwAR0Dp8tIJ8DnH0R8iavON_uWQ5GNdCKThybg8MZ8DUE-YS5xpZVNYhlfjtc