感染症対策の3原則
- 2017/7/3
- 感染症ガイド
感染症対策の3原則
感染症対策には3つの原則があります。
対策をする上で、この3つが判断材料の基本となります。
1)感染源の排除
感染源となる病原体、病原微生物を排除するこが大事です。
感染源となるもが無ければ感染症は発生しません。
感染源とは病原微生物のことで、多くは汚れの中に存在し、血液や体液、嘔吐物や排泄物なども感染源となり、発症している患者自身も感染源となります。
主な病原微生物
ウイルス、細菌、真菌(カビを含む)など
具体例
汚れた場所、嘔吐物、便、よく手が触れる箇所、感染者、発症者など
主な対処方法
入国制限、渡航制限、就業制限、休校、学級閉鎖、営業停止、営業禁止、近づかない、触らない、袋に入れて廃棄、隔離、清掃・洗浄、消毒など
2)感染経路の遮断
飛沫核(空気)感染や飛沫感染、接触感染など、病原体が広がる経路を遮断することが大事です。
感染源を排除するだけでは足りません。なぜなら病原微生物は目に見えず、完璧な排除が困難であるからです。感染経路は、病原微生物によって異なります。
主な感染経路
飛沫核(空気)感染、飛沫感染、接触感染、経口感染、血液感染など
具体例
咳、くしゃみ、顔を触る、タオルの共有、カミソリの共有、クシの共有、ペット、動物との触れ合い、蚊、マダニなど
主な対処方法
手洗い、手指消毒、マスク(咳エチケット)、ゴーグル、フェイスガード、換気、喉の保湿、使いまわさない、人込みを避ける、営業自粛、持ち込まない、持ち出さない、拡げない
3)健康・免疫の管理
普段の健康管理により、早期発見につながります。
また、抵抗力によって、感染しても病原体そのものを排除し、増殖を抑え、発症しても重症化しにくくなります。
感染症を100%予防することは困難です。ですので、感染した際に発症をさせないことや重症化させないことが重要です。予防接種や体力作りもこの分野に該当します。
発症しやすく重症化しやすい例
高齢者、病人、乳幼児などの免疫力の低いヒト、糖尿病患者、基礎疾患のある方など
主な改善方法
ワクチン接種、栄養、睡眠、休息、ストレスの解消、安易に解熱剤を飲まない など