2020/07/03【新型コロナウイルス:COVID-19】介護施設で集団感染「終息」宣言 /北海道
新型コロナウイルスの集団感染が起きて入所者71人が感染し、17人が死亡した札幌市の介護施設について、施設を運営する法人は新たな感染者が1か月以上出ていないとして3日、集団感染の終息を宣言しました。
終息を宣言したのは札幌市の介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」を運営する法人です。
この施設ではことし4月下旬以降、入所者71人が感染してこのうち17人が死亡し、市が感染者の集団「クラスター」が発生したとして対策を進めてきました。
法人によりますと、施設ではことし5月24日以降、1か月以上にわたって新たな感染者は確認されておらず、さらに感染して病院に入院していた入所者のうち回復した人は施設に戻ってきたということで、「札幌市と協議した結果、集団感染の終息を宣言することにした」としています。
また、この施設と同様に集団感染が発生していた同じ法人が運営する「茨戸デイケアセンター」についても5月1日以降、感染者が出ていないことから「終息」を宣言しました。
施設を運営する法人は「入所者、ご家族、関係者の皆様には大変長い間ご不安やご心配をおかけしたことをおわび申し上げます。今後法人として検証作業を進めて、2度とこのような事態が起こらないように教訓を生かしていきたい」とコメントしています。