2020/07/04【ウェルシュ菌】食中毒の発生について (令和2年6月28日(日曜日)発生)
前橋市内の給食施設が提供された食品を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒が発生しました。
事件の概要は以下のとおりです。
概要
原因給食施設
施設名:群馬県済生会老人保健施設あずま荘
所在地:前橋市上新田町603-1
営業者(給食受託業者):有限会社レストラン・穐山
代表者 金子 斉昭(カネコ ナリアキ)
違反内容
食品衛生法第6条違反
(不衛生食品の調理提供による食中毒発生)
調査結果
原因給食施設が令和2年6月28日(日曜日)に調理・提供した食品を食べた69人中21人が食中毒症状を呈していることを確認し、以下のことが判明しました。
発症者の共通食品は、当該施設で調理・提供した食事のみでした。
発症者及び従事者の便からウエルシュ菌が検出されました。
発症者の症状は下痢を主症状とし、ウエルシュ菌の症状及び潜伏期間と合致していました。
発症者を診察した医師から食中毒発生届が提出されました。
当該施設における感染症を疑うエピソードはありませんでした。
以上のことから、当該施設が調理・提供した食品による食中毒と断定しました。
施設の措置
営業停止3日間(令和2年7月3日(金曜日)から令和2年7月5日(日曜日))
ウエルシュ菌について
ウエルシュ菌は、人や動物の腸管内、土壌、水中など自然界に広く分布しています。自然界に分布する菌は、熱に弱いものが多いですが、食中毒を発生させる菌は、熱に強い芽胞を作り、エンテロトキシン(毒素)を産生して、下痢などを起こします。
主な原因食品
カレー、シチュー、煮物、大量に調理した食品
発病までの時間、及び主な症状
感染後、6~18時間(平均10時間)で発症し 、腹痛、下痢等の症状で、比較的軽いことが多いです。
予防・対策
前日調理はせず、加熱調理したものはできるだけ早く食べる。
一度に大量の食品を加熱調理しない。
加熱した食品は、小分けするなど工夫して速やかに冷却する。