ライノウイルス Rhino Virus
大人の風邪の30~50%と言われているウイルスです。
病原体について
ライノウイルスは、ピコルナウイルス科エンテロウイルス属に属するライノウイルス系のウイルスの総称です。
一般的にはヒトライノウイルス(Human Rhino Virus)を指します。RNAウイルスであり、風邪(普通感冒)の代表的な原因ウイルスとして知られています。
特徴
大人の風邪の30~50%と言われているウイルスです。
ポリオウイルスと同じ最も小さいRNA型のピコルナウイルス科に属します。ライノウイルスは100種類以上も存在し、交差防御は働かないため、効果的なワクチン開発は困難を要します。
発症すると上気道(大量の鼻水、くしやみ、鼻づまり等)の症状が見られますが、1週間以内に軽快します。鼻水には大量のウイルスが含まれているため、感染拡大が起こりやすくなります。
潜伏期間と感染経路
潜伏期間は1~3日間くらいで、年中発生しますが、ピークは春と秋にみられ、飛沫感染、接触感染によって拡大するため、手洗い、うがい、マスク等、日常生活におけるケアが非常に重要となります。