埼玉県の大野知事は、介護が必要な人や認知症の人が新型コロナウイルスに感染し医療機関の大きな負担になっているなどとして、国に支援を要望しました。
埼玉県の大野知事は2日午後、山本厚生労働副大臣と新型コロナウイルス対策についてオンラインで会議を行いました。
会議は非公開で行われ、県によりますと大野知事は、要介護者や認知症の人が感染することで看護に加えて介護が必要となり医療機関の大きな負担になっていることや、保健所の業務がひっ迫し首都圏を中心に保健師などの専門職が不足していることなどを指摘し、国に支援を要望したということです。
県内では先月、認知症などを抱えていた高齢者施設の入所者4人の感染が確認されたものの入院の調整が難航し、受け入れ先が見つからないまま死亡していたことが明らかになっています。
会議のあと大野知事は「感染した要介護者や認知症の人などの中には、残念ながら入院できていない人もいるので、国には介護についても支援を上乗せしてほしい」と述べました。