2021/02/22【ウェルシュ菌】沼津 弁当で児童ら84人食中毒 /静岡県
2月17日以降、沼津市の小学校で下痢や腹痛を訴える児童が相次ぎ、保健所の調査の結果患者から下痢などを引き起こすウエルシュ菌が検出されました。
県は、小学校で出された弁当が原因の食中毒と断定し、この弁当を作った仕出し屋を22日から当分の間、営業禁止としました。
沼津市の沢田小学校では2月17日、下痢や腹痛を訴える児童が出て、18日には授業中に体調不良を訴える児童が相次ぎました。
小学校では、調理場の空調設備工事のため、17日は給食が休止され、弁当を持参した児童以外は鳥肉の照り焼きやそぼろなどが入った業者の仕出し弁当を食べていました。
県によりますと、患者の便からは下痢などを引き起こすウエルシュ菌が検出されたということです。
患者は、仕出し弁当を食べていたことなどから、県はこれが原因の食中毒と断定し、裾野市にある仕出し屋「菜花亭」を22日から当分の間、営業禁止としました。
この食中毒で、児童78人を含む84人が下痢などの症状を訴えましたが、全員、症状は軽く、快方に向かっているということです。
ウエルシュ菌の食中毒は、煮込み料理などで加熱が不十分だったり、保存の際に十分冷やされていない場合に発生しやすいということで、県は調理した食品は10度以下で保存するよう呼びかけています。
営業禁止命令を受けた裾野市の仕出し屋「菜花亭」の室伏崇正社長は、取材に対し、「小学生のお子さんにも影響が出ていることをとても重く受け止めています。被害に遭われた方の回復を祈るとともに学校側にも謝罪していきたい。施設の改善など再発防止のために最善を尽くしていきたい」と話しています。