2021/03/01【新型コロナウイルス:COVID-19】神戸感染15%が変異ウイルスか /兵庫県
神戸市は、イギリスで広がっている変異ウイルスの地域での感染実態を調べるため、独自に患者の検体を検査しました。
その結果、感染は先月から急速に拡大し、直近の1週間では、感染者のおよそ15%が変異ウイルスへの感染だった疑いがあることがわかりました。
イギリスで広がっている変異ウイルスへの感染が兵庫県内でも相次いで確認される中、神戸市は、感染の実態を調べようと、ことしに入ってから先月18日まで、市内で新型コロナウイルスに感染した人のうち、1034人の検体を調べました。
検査は、市環境保健研究所で、ウイルスに変異が起きているかを調べ、変異が確認された場合、ゲノム解析を行い種類を特定します。
この結果、1月1日から28日の患者に変異ウイルスは確認されませんでした。
一方、▼1月29日からの1週間では、変異ウイルスの疑いがある患者が4.6%、▼先月5日からの1週間は10.5%、▼先月12日からの1週間は、15.2%と、割合が徐々に高まっていることがわかりました。
さらに、現在、確定作業中ですが、先月19日以降は、変異ウイルスの疑いのある患者の割合が半数に及ぶ可能性もあるということです。
神戸市の久元市長は記者会見で、「宣言解除で、『感染の危険性が下がる』という受け止めがあると思っており、単に呼びかけるだけではなく、事実を知らせ事実を踏まえた行動変容を市民にとっていただきたい」と述べ、変異ウイルスの検査体制を強化する考えを示しました。