2021/03/11【新型コロナウイルス:COVID-19】静岡県で50人の新規感染、県内死者は計100人に 沼津の杉山病院で32人のクラスター /静岡県
静岡県内で十日、新型コロナウイルスに感染した一人の死亡と五十人の感染が確認された。死者は計百人に、感染確認は延べ五千三百三十一人になった。県東部の感染は沼津市三十一人、御殿場市三人、富士市二人、三島市、伊豆の国市で各一人。
沼津市の杉山病院で三十二人(入院患者二十七人、病院職員五人)のクラスター(感染者集団)が発生。九日、発熱した職員の陽性が分かった。入院患者と全職員に抗原検査を行い、陽性が分かった職員が勤務するフロアの入院患者と同僚の感染が分かった。
同病院は五十病床の大半が大部屋で、寝たきりの患者が多い。県は院内感染が広がったとみている。現在、全員が無症状か軽症だが持病で入院した高齢者が多く、県は県東部の病院で重症患者の受け入れ準備を進め、兆候を確認次第、転院する方針。
同病院は入り口に「専門医の協力を得ながら対応しています。ご心配、ご迷惑をおかけします」などの文書を掲示。今後の状況はホームページで公表する。沼津市の頼重秀一市長は「医療従事者やその家族への不当な差別や誹謗(ひぼう)中傷をしないようお願いします」とメッセージを出した。
他のクラスター関係では、順天堂大静岡病院(伊豆の国市)で新たに一人の陽性が確認され、累計で十二人となった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/90812