2020/08/16【新型コロナウイルス:COVID-19】感染者アフリカ最多の南アフリカ 経済活動の制限緩和を発表 /南アフリカ
新型コロナウイルスの感染者数がアフリカで最も多い南アフリカのラマポーザ大統領は、新たな感染者の数が大きく下がりピークを越えたとして、経済活動に関する制限をほぼすべて緩和すると発表しました。ただ国境の事実上の封鎖は続き、国際便の運航は再開しないままです。
南アフリカの新型コロナウイルス感染者は累計で57万人を超え、アフリカ大陸の半数以上を占めているほか、世界でも5番目に多くなっていますが、最近は増加のスピードが緩やかになっています。
こうした中でラマポーザ大統領は15日、国民向けの演説で、新たに確認された1日当たりの感染者数が、この3週間で1万2000人台から5000人前後まで下がっていることを指摘し、「希望のサインが出てきた。南アフリカは感染のピークを越えた」と述べ、感染の広がりに歯止めがかかったとの認識を示しました。
そのうえで経済活動に関する制限をほぼすべて緩和するとして、ほかの州への旅行を認めるほか、たばこと酒の販売も再開するということです。
その一方で「制限は緩和しても感染のリスクは小さくならず、警戒を緩めてはならない」と述べ、引き続きマスクの着用や人と人の距離をとるなどの対策を呼びかけました。
また、日本人を含む外国人駐在員の間で関心の高い国外との往来は引き続き原則禁じるとして、国際便の運航は再開しないままです。