2020/05/02【新型コロナウイルス:COVID-19】羽田と成田の空港は閑散 大型連休本格化も新型コロナ影響
しています。
羽田空港では、航空各社が大幅な減便を実施しているため、国内線の第1ターミナルと第2ターミナルの出発ロビーの半分を閉鎖して集約しています。
このうち第2ターミナルの出発ロビーは、例年は大勢の家族連れなど大混雑しますが、ことしは2日も利用客の姿はまばらで、閑散としています。
札幌行きの便に搭乗するという60代の建設業の男性は、「1月から東京で働いていましたが、4月末で契約が切れたので地元に戻ります。なるべく出歩かないようにしていましたが、工事現場でも感染者が出ているので、帰ってからしばらくは自宅で待機します」と話していました。
先月29日から今月6日までの国内線全体の予約状況は、去年の同じ時期と比べて全日空で5.5%、日本航空で9.5%にまで落ち込んでいて、2日も多くの便では空席が目立つということです。
ANAエアポートサービスの岡村恵美さんは「帰省やレジャー目的の乗客は非常に少なく、仕事で1人で乗る人が多い印象です。この時期、このように閑散とした空港は今まで経験したことがありません」と話していました。
成田空港も閑散
成田空港も利用者の姿がほとんどなく閑散としています。
成田空港では、去年の大型連休中に1日当たりの出国者と入国者の人数がいずれも開港以来初めて6万人を上回り、家族連れなど多くの人で混雑しました。
しかし、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大で国際線を中心に運休や減便が相次ぎ、本格的に大型連休が始まった2日も、国際線の出発ロビーでは海外に向かう人の姿はほとんどありませんでした。
電光掲示板には「欠航」の表示がいくつも並んでいるほか、例年は旅行者などで列ができる航空会社のカウンターも電気が消されてスタッフがいないところも多く、閑散としています。
一方、国内線の保安検査場には、大型連休に合わせて体温を確認するためのサーモグラフィーが設置され、37度5分以上の発熱がある利用者に対し、搭乗を控えるよう呼びかけが行われています。
成田空港会社によりますと先月1日から25日までの間に成田から海外に出国した人は去年の同じ時期の1.7%にとどまり、連休中の出国者についても大幅に減少した状況が続く見込みだということです。