2020/05/03【新型コロナウイルス:COVID-19】仏 入国者に14日間の隔離措置 感染拡大の再発防ぐため /フランス
フランスでは新型コロナウイルスの感染者の増え方が緩やかになるなか、今月11日に外出制限を緩和することにしていますが、再び感染が拡大するのを防ぐため国外から入国する人たちに検査を義務づけ、結果にかかわらず14日間の隔離措置を取る方針を新たに発表しました。
フランスでは食料品や薬など必要最低限の買い物や軽い運動など以外の外出が厳しく制限されてきましたが、今月11日からは大型店舗やカフェ、レストラン以外のほとんどの商店の営業が認められ自宅から100キロ以内であれば移動制限もなくなります。
こうした中、ベラン保健相は2日、記者会見で警戒は続ける必要があるとして、今月24日まで予定していた「公衆衛生上の非常事態」を7月24日まで延長するとともに、国外からフランスに入国するすべての人たちの検査を行い、結果にかかわらず14日間の隔離措置を取る方針を示しました。
制限の緩和に伴ってフランス訪問を控えていたビジネスマンや観光客などが一気に入国するのを防ぐねらいもあるものとみられ、フランス政府は今月4日にこの措置を盛り込んだ法案を議会に提出し、法案は1週間以内に可決、成立する見通しです。
ベラン保健相は、「私たちはウイルスとともに生きなければならない。5月11日以降、たちまち気を抜いてしまったら国民のすばらしい努力がむだになりかねない」と述べ、制限の緩和後に再び感染が拡大するのを防ぎたい考えを示しました。