2021/03/26【新型コロナウイルス:COVID-19】警察署クラスター、感染拡大の原因は「留置所ではマスクしない」からか 静岡市 /静岡県
林輝彦アナウンサー:「駿府城公園のすぐ近く、まさに静岡市の中心地にある静岡中央警察署でクラスターが発生しました。警察署のクラスターは県内で初めてです。クラスター認定後も静岡中央警察署にはさまざまな用事で多くの人が訪れていました」
静岡中央警察署を訪れた人(静岡市民30代):「引っ越しをしたので、免許証の更新に来た。どれだけ気を付けていても、なる時はなるので仕方がないのなかとは思う。自分たちも気を付けなければいけないと再認識した」
Q.これから警察署の用事がはばかられるなどはないか?
静岡市民 30代:「ちょっとずらしたりは検討したい。1週間ずらしたり、2週間ずらしたり。免許証はどうしようもないということがあるが」
静岡市民 70代:「お客さんの車庫証明を出しに来た。車関係の仕事です。きのうよりも人が増えているという感じがする」
浜松市民 40代:「きょうは工事の完成の書類を届けに署に来た。出入りがある場所なので、仕方がないのかなと思う」
自殺防止のためマスクはさせない
静岡中央警察署で感染が拡大した背景には、警察署特有のルールがありました。
静岡市会見(25日)
「留置所は、一般的にマスクをしないと聞いているので、ある程度感染のリスクが高い環境だった。そういう方々と、関連のある職員の方、警察官が陽性になっていると考えています」
静岡県警によると、留置所内では自殺防止のためマスクをさせていないといいます。マスクをしていなかった無症状の容疑者から、看守係の警察官や別の容疑者へと感染が広がっていった可能性があります。
静岡市会見(25日)
「被留置人がもともと感染していて、留置場の中、取り調べの中で警察官の中に感染させ、それが広がったと」
Q.今回2人の被留置者のうちのどちらかから感染が広まったと?
A.「きっかけとなった可能性が高いと考えています」
交番でも感染広がる
ただ、感染者が出たのは、静岡中央警察署の本署だけではありません。
林アナ
「訪ねてくる人も多いと思います。静岡中央警察署から離れた静岡駅前交番でも感染者が確認されました」
静岡中央警察署が管轄する静岡駅前交番では、地域課の警察官2人が感染しましたが、こちらの感染経路は不明です。
静岡中央警察署では、濃厚接触者ら38人が自宅待機となっています。県警本部から応援要員が派遣されていて、捜査などに支障はなく、運転免許証の更新手続きなどの市民向け業務も対策を取ったうえで継続していますが、県警は「急を要さない場合は、手続きの時期をずらしてほしい」と呼びかけています。
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