ウイルス感染の持続について
1)感染してから体内に存在する時間に違いがある
ウイルスの感染には、感染後宿主の免疫などによって体内から短期間で排除される一過性の感染(多くのウイルス感染はこの状態)と、体内から排除されず感染が長期間続く感染(持続感染)があります。
2)代表的な3つの例
持続感染には、潜伏感染・慢性感染・遅発性感染などがあります。
1:潜伏感染
ウイルスは体内に存在するが、生体免疫機構によって症状が発生しない状態です。この状態では薬剤は無効です。宿主の免疫低下などによって再活性化することを回帰発症と言います。初感染した部位の近傍に病巣を発症します。
2:慢性感染
体内で長期間ウイルスが産生され続けます。
3:遅発性感染
感染後発症まで長い年月を経る感染で、最終的に死に至ることが多いです。
出典:一般社団法人医療福祉検定協会 「医療環境管理士公式テキスト&問題集」より一部抜粋