感染症とアレルギーの違いについて
アレルギーとはなんでしょうか?
感染症と混同されている方が意外と多いことから、簡単に違いを区別すれば理解がしやすいかと思います。
1:原因
感染症
・細菌
・ウイルス
・カビ
・ダニや蚊などの昆虫
アレルギー
・アレルゲン
≪一般的アレルゲン吸入性アレルゲン≫
・室内塵(ハウスダスト。ヒョウヒダニの虫体や糞などが主)
・皮屑(フケ。とくにイヌ、ネコなどのペットのフケなど)
・花粉(スギ花粉、ヤシャブシ花粉、イネ科花粉、キク科花粉など)
・真菌(カビの類。とくにアルテルナリア)
・昆虫(ユスリカ、ゴキブリ等)
・刺咬性アレルゲン(蜂に刺されるなど)
・食餌性アレルゲン(大豆、卵、牛乳など)
・薬剤性アレルゲン(注射・内服。ペニシリンなど)
≪職業性アレルゲン(吸入または接触性)≫
・動物の体成分・排泄物
・植物性微細物質(小麦粉や木材加工の際の粉塵等)
・薬剤(ペニシリンなど)
≪生活環境性アレルゲン(吸入性)≫
・揮発性有機化合物(アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなど)
・インキ溶剤など
2:予防
感染症
・感染源の排除
・感染経路の遮断
・免疫力の維持
アレルギー
・アレルゲンの排除
3:発症
感染症
・感染後に病原体の増殖
アレルギー
・遺伝
・アレルゲンに対する過剰な曝露
4:症状
感染症
病原体によって様々
アレルギー
アレルゲンを対外に排除する生理機能の過剰反応
5:治療
感染症
・完治するものが多数
アレルギー
・完治するのは困難
6:薬の役割
感染症
・病原体を体内から除去
アレルギー
・症状の抑制