さいたま赤十字病院(さいたま市中央区)で昨年10月、滅菌していない器具を使って7人に手術を行い、うち1人が感染症になって緊急の再手術を受けていたことが分かった。病院はミスを認めて患者に謝罪した。
同病院とさいたま市保健所によると、昨年10月25日夜、手術で切り開いた皮膚を広げた状態にするための「開創器」など計16点の器具を滅菌器に入れていたが、作動スイッチが押されていなかった。翌26日、滅菌されていない器具を使って40~80歳代の男女7人に手術が行われた。
同日午後に、滅菌器を作動した際の運転記録が印字されていないことが判明。このうちの1人が感染症になり、今年1月13日に同病院に緊急入院し再手術を受けたという。
同病院は「患者やご家族に大変申し訳ない。再発防止の徹底に努める」とコメントした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190527-OYT1T50255/