2021/09/19【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナとのWパンチ この冬は「インフルエンザ」大流行か…なのに”ワクチン”供給に遅れが

医療現場ではこの冬、新型コロナウイルスとともにインフルエンザの流行を心配する声が上がっています。
しかし、その一方でインフルエンザワクチンの供給に遅れが出ています。どのような備えが必要なのでしょうか?
新型コロナウイルスのワクチンに注目が集まっていますが、もうひとつ重要なのがインフルエンザのワクチンです。
例年、国内で約1000万人が感染するといわれているインフルエンザ。新型コロナとの同時感染で重症化する懸念などから、昨シーズンは過去最多となる約6684万人分のワクチンが供給され、国は接種を積極的に進めました。
しかし…。
八木 隆太郎 キャスター:「冬のインフルエンザ流行を見据え医療機関でのワクチン接種が始まる時期です。ところが今年はワクチンの供給が遅れる見込みだということです」
札幌市豊平区の「とよひら公園内科クリニック」では、例年10月から始まるインフルエンザのワクチン接種が、2021年は11月にずれ込みそうだといいます。その理由は…。
とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長:「ワクチン製造メーカーでは7割くらいしか製造ができないと聞いている。出回るワクチンが3割減ということになる」
厚労省によると今シーズンのワクチンの供給量は、昨シーズンの8割前後にとどまる見込みです。
また、世界的に原料が不足している上、ワクチン製造で使う部品が新型コロナ用に回され確保が難しくなっていることから供給が遅れる見通しだというのです。
一方でこんな状況も。
とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長:「昨シーズンはコロナ対策をしていることもあって、うちのクリニックでは1人もインフルエンザの方が出なかった」
2017年から18年にかけてのシーズンは、インフルエンザの推定患者数が約1458万人。
それが昨シーズンは約1万4000人と1000分の1に激減しています。
北海道内で報告された患者数はわずか74人で流行は見られませんでした。
マスクの着用や手洗いなど、基本的な感染症対策が功を奏した形となりました。
このような状況でもインフルエンザワクチンを接種する必要はあるのでしょうか?
とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長:「絶対ワクチンは打った方がいい。少なくとも(症状が)軽くすむ。新型コロナウイルスのワクチンと2週間の間隔をあければ打っていい」
日本ワクチン学会は6月、「コロナとインフルエンザの流行期が重なることで医療体制のひっ迫が懸念される」という見解を示しました。
より一層の感染対策が望まれます。
昨シーズンは流行がみられなかったインフルエンザですが、今シーズンはどうなりそうなのでしょうか。
感染症対策に詳しい、北海道医療大学の塚本容子教授は「昨シーズン流行しなかったため、免疫や耐性が落ちている可能性がある。今シーズンは大流行になる恐れもあるので、ぜひワクチンの接種を」と呼びかけています。
厚労省によると今シーズンのワクチンの供給量は、過去最多だった昨シーズンより少ないものの、例年と同程度になりそうです。
また11月から12月にかけて継続的に供給される見込みなので、焦らずに接種しましょう。
https://news.yahoo.co.jp/…/06eecb943b1d6f890cc955832cbc…

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