2021/05/27【新型コロナウイルス:COVID-19】ドライブ・会食した友人らでクラスター、職場や家族に広がる 70人感染2人死亡 /岐阜県
岐阜県と岐阜市は27日、県内19市町で計70人の新型コロナウイルス感染と、入院していた飛騨市の70代男性と土岐市の60代男性の2人の死亡を確認したと発表した。感染者は累計8394人、死者は156人となった。
1日当たりの感染者は9日連続で前の週の同じ曜日を下回り、入院患者は11日ぶりに500人を下回る492人(26日時点)だった。一方、重症患者は7日連続で20人を超える21人で、人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使った治療を受ける患者が新たに60代の1人が増えて過去最多の3人となった。病床使用率は63・0%で前日比4・1ポイント減。
県は、中濃厚生病院(関市)で一般患者用からコロナ患者用に転用していた集中治療室(ICU)を、院内で重症患者が減少したため、27日午後から一般用としてのICUの運用を再開したと明かした。救急の重症患者の受け入れも再開したが、県健康福祉部の堀裕行部長は「重症患者の確認は日々続いている。予断を許さない厳しい状況に変わりない」と述べた。
新たに確認されたクラスター(感染者集団)は2件。岐阜市と関市の職場や家族を巡る8人のクラスターでは、友人3人が今月15日に一緒にドライブをして会食し、職場や家族に広がった。また、不破郡垂井町の家族ら5人の感染が分かった。
拡大したクラスターは9件。土岐市の聖十字病院では入院患者2人の感染が新たに分かり11人となった。岐阜市の高齢者福祉施設では職員4人が増え9人となった。
大型連休中にバーベキューをしていた二つのクラスターなど3件のクラスターは、新たな感染者が確認されず終息した。
岐阜市は27日、市立岐阜特別支援学校の教職員の感染が分かったことから、小学部を臨時休業とした。期間は未定。児童数は73人。
新規感染者の居住地別は岐阜市24人、土岐市9人、羽島市5人、美濃加茂市と各務原市が各4人、可児市と山県市が各3人、大垣市、高山市、多治見市、関市、瑞浪市、羽島郡岐南町が各2人、瑞穂市、不破郡垂井町、安八郡神戸町、安八郡輪之内町、揖斐郡池田町、本巣郡北方町が各1人。年代別は10歳未満3人、10代9人、20代と30代が各15人、40代8人、50代9人、60代3人、70代6人、80代2人。
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