2021/08/05【新型コロナウイルス:COVID-19】世界のコロナ感染者、累計2億人超・死者425万人に…デルタ株流行に歯止めがかからず
新型コロナウイルスの世界の累計感染者数が4日午後(日本時間5日朝)、米ジョンズ・ホプキンス大の集計で2億人を突破した。1月下旬に1億人を超えてから半年余りで倍増した。死者数は約425万人に上る。感染力が強いインド由来の変異ウイルス「デルタ株」の流行に歯止めがかからず、各国では感染対策の再強化を余儀なくされている。
国別の累計感染者は米国が最多の約3530万人で、インド約3180万人、ブラジル約2000万人と続く。ロイター通信は「世界の人口の少なくとも2・6%が感染した」と伝えた。
世界の1日あたりの新規感染者数は、欧米を中心にワクチン接種が進んだこともあり、約90万人に達した4月下旬から減少傾向にあった。だが、デルタ株の流行で6月下旬から増加に転じ、現在は約60万人に上る。
デルタ株が新規感染者の8割超を占める米国は先月27日、ワクチンの接種を完了した人でも、感染者が急増する地域では公共施設の屋内でのマスク着用を求める指針を打ち出した。ニューヨーク市も3日、飲食店やスポーツジム、劇場などの利用客や従業員にワクチンの接種証明の提示を義務付けると発表した。
米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は「我々はパンデミック(世界的大流行)を終わらせたいと切実に願っているが、この戦いがしばらく続くのは間違いない」と危機感を示す。
欧州でも、フランスの一部で屋外のマスク着用義務の再導入やレストランの夜間営業の制限が行われるなど、規制を強化する動きが目立ち始めている。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210805-OYT1T50170/