2020/06/04【エボラウイルス】コンゴで新たなエボラ感染始まる 今度は北西部、4人死亡 /コンゴ

コンゴ(旧ザイール)で新たなエボラ出血熱の感染が始まった。東部で2018年から続く感染拡大とは別に、北西部で発生が確認された。首都キンシャサを中心に新型コロナウイルスの感染も広がり、三重苦だ。
ロンゴンド保健相は1日、記者会見し「研究所が直接、私に確認した。検査の結果は陽性だ」と語り、北西部ムバンダカにエボラ感染者が存在すると認めた。さらに「既に4人が亡くなった」と明らかにした。
ムバンダカは、コンゴ北西部の赤道州の州都。アフリカ大陸の大河の一つコンゴ川中流にある港湾都市で、船舶交通の中継拠点だ。人口は100万人を超えている。赤道州は18年5~7月にもエボラで33人が死亡した。ロンゴンド保健相は「既にエボラを体験済みの州だ。どうすればいいか、みんな分かっている」と強調した。
一方、コンゴ東部のエボラは18年8月から始まり今も続く。既に2000人以上が死亡した。
エボラは新たな感染者が42日間連続で確認されなければ終息宣言を出せる。今年4月に寸前までこぎ着けながら、新たな感染者が見つかり消えた。4月以降、感染者4人が死亡し、2人が回復し、1人が逃亡した。しかし、5月14日から感染者は確認されず、このままなら東部は今月25日に終息宣言を見込める。
一方、コンゴは新型コロナの感染者も累計で3000人を超える。感染の9割近くが首都キンシャサに集中する。死者も100人に迫る。
ムバンダカで新型コロナ感染は未確認だが、キンシャサとはコンゴ川でつながり往来は考えられる。世界保健機関(WHO)のアフリカ責任者マツィディソ・モエティ博士は「交通の要衝で新たに感染が広がっている。近隣国も含めて感染症の対策はとても弱い。急いで対応しないといけない」と訴えている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060400193&g=int

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