2021/10/13【新型コロナウイルス:COVID-19】英議会下院 “コロナ初動遅れ死者増加 最も重大な失敗の1つ” /イギリス
イギリスの議会下院は、これまでの政府の新型コロナウイルスの対応について、初期段階で速やかに厳しい外出制限などに踏み切らず死者が増加したなどと指摘し、「イギリスが経験した公衆衛生上の最も重大な失敗の1つだ」と厳しく批判しました。
イギリスは、新型コロナウイルスに感染して死亡した人がおよそ13万8000人に上り、ヨーロッパで最も深刻な影響を受けている国の1つです。
議会下院の超党派の委員会は12日、政府のこれまでの対応を検証した報告書を公表し、去年、感染が急拡大した初期段階で経済への悪影響などを懸念して、政府は感染の抑制ではなく管理を目指すにとどまり、速やかに厳しい外出制限などの対策に踏み切らなかったと指摘しました。
政府が厳しい外出制限を導入したのは去年3月下旬でしたが、当時、検査体制や水際対策が十分でなかったことも考慮すると、外出制限はもっと早く実施すべきだったとしています。
そして、政府の対応の遅れによって死者が増加したとして、「イギリスが経験した公衆衛生上の最も重大な失敗の1つだ」と厳しく批判しました。
一方で、ワクチンの接種については、研究開発の支援や接種の計画などが効果的に行われているとして評価しています。
政府の初期の対応については、ジョンソン首相も去年7月「もっと別のやり方があったかもしれない」と述べて、問題があったとの認識を示しています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20211013/k10013306301000.html