2021/10/17【新型コロナウイルス:COVID-19】ワクチン未接種の成人、コロナ感染死のリスクは11倍高め 米CDC /アメリカ
米疾病対策センター(CDC)は17日までに、米国内で新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていない成人が感染して死亡するリスクが接種を完了した成人と比べ11倍高くなっていたとの新たなデータを公表した。
今年8月全体を通したデータで、陽性診断を受けるリスクは6倍で、同月最終週では入院を迫られるリスクは約19倍だったという。
米国の一部の州や地方の行政当局は最近、接種の履歴を基準にした感染率、死亡率や入院率を発表し始めている。CDCは医療衛生当局と協力し、感染事例の監視データと接種情報を組み合わせた分析を進めていた。
この分析結果は包括的なものではないが、今回公表されたデータは連邦政府機関による接種の有無に基づく新型コロナの初めてのリスク評価となった。
データ作成には全米の14州、ニューヨーク市やシアトル市のキング郡から得た感染情報などを使った。対象地域の住民数は米国の総人口の約3割を占める。死亡者のデータも1地域を除いたこれら14州などから入手。入院に関するデータは別の13州から確保していた。
CDCによると、ワクチン未接種の成人が感染で死亡するリスクはここ数週間低下した。全米規模で新規感染のペースが衰えていることを反映している。
8月の最終週までに未接種の成人の死亡率は同月の最初の週に比べ約30%低下した。ただ、接種の完了者の死亡者は今年4月以降、10万人あたり1.2件より高かったことはないとも報告した。
また、CDCが今回公表したデータによると、ワクチンを打っていない成人の入院率は上昇を続け、8月第1週から同月最終週の間には80%以上増えた。
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