2021/12/16【新型コロナウイルス:COVID-19】帰国女性がオミクロン株感染 濃厚接触の男性がサッカー観戦も
アメリカから帰国した女性が、新型コロナウイルス「オミクロン株」に感染したことが判明。
そして、この女性の濃厚接触者の男性は、職場に出勤していたほか、サッカー観戦をしていた。
東京都によると、12月8日にアメリカから成田空港に帰国した20代の女性は、空港検疫では陰性だったものの、翌日に発熱し、16日、オミクロン株への感染が確認された。
また、この女性の濃厚接触者の20代の男性も15日、新型コロナへの感染が確認され、オミクロン株の可能性が高いという。
この男性は、9日と10日に職場に出勤し、12月12日には神奈川・川崎市の等々力陸上競技場で、サッカー天皇杯の準決勝を観戦していた。
都は、男性の家族や同じ職場のあわせて10人を濃厚接触者に認定し、競技場にいた最大80人についても検査を進めていくという。
このニュースについて、フジテレビ・風間晋解説委員に聞く。
三田友梨佳キャスター「オミクロン株の市中感染のリスクが、よいよ迫ってきたということになるのでしょうか」
風間解説委員「渡航歴のない人がオミクロン株に感染となれば、いよいよ市中感染だと思いがちですが、そうではないそうです。20代男性の場合、渡航歴はありませんが、オミクロン株の感染が確認された20代女性の濃厚接触者であり、感染経路が追えているので、市中感染には当たらないということです。ただ、心配なことがあって、実際の接触から濃厚接触者の認定まで1週間のタイムラグがあることです。この男性は、空港検疫では新型コロナ陰性だった女性の自宅待機中に会っており、この濃厚接触者と認定される前なので、普通に職場に出勤し、競技場でスポーツ観戦もしているわけです。オミクロン株は今、海外で急速に拡大していますから、日本人の年末年始の一時帰国者について同様のケースが増えるであろうことは、容易に想像できるわけです。市中感染の局面は迫りつつあり、わたしたちもその警戒スイッチをオンにする、そんなときがきていると思います」
三田キャスター「ウイルスの遮断は難しいですが、まん延を遅らせることはできるはずです。まずは、感染した方が無事に回復されることを祈るばかりですが、あらためて、わたしたち1人ひとり自分の体を守るためだけでなくて、周りの大切な人の命を守るためにも、感染対策を考えた行動は忘れないで過ごしたいと思います」