2022/02/01【新型コロナウイルス:COVID-19】長野市の栗田病院 123人集団感染 /長野県
栗田病院(長野市栗田)は31日、院内感染により職員と患者計123人が新型コロナウイルスに集団感染したと明らかにした。感染した患者100人はいずれも慢性期の精神科病棟の患者で、発症前の2週間以前から入院していた。県感染症対策課によると、これまで県内で確認された集団感染の人数としては最多。
同病院は1日から2週間、対面での外来診療や新規入院の受け入れを中止。「市保健所の指導を受け、他病院の応援も得ながら適切な対応に努めていく」としている。
この集団感染について市保健所は1月26日、市内の病院で職員5人、患者8人の集団感染があったと発表していた。栗田病院によると、22日に患者1人の感染が判明。その日のうちに関係する全職員を検査し、いずれも陰性だった。その後、関係する病棟の患者や職員を対象に定期的な検査を行い、無症状者を含め感染を確認。人数が急速に膨れ上がったという。現時点で感染経路は不明としている。
感染は4病棟に及び、高齢で長期入院している患者が多いという。病院は感染拡大の要因として、病棟の換気などの対策は取っていたもののマスク着用や手指消毒などの徹底が難しい状況があったと説明。院内感染の判明後は、病棟内で陽性者の部屋を分けるゾーニングを行ったが、患者が部屋から出てしまうケースもあったという。
同病院は1月に職員向けの3回目の新型コロナワクチン接種を始め、22日までに終えた。ただ、感染した職員はワクチンが効果を発揮するとされる2週間がたっていなかった。