2020/06/13【新型コロナウイルス:COVID-19】2か月近く感染者なしの北京 市場に出入りの7人 新型コロナ感染 /中国
新型コロナウイルスの新たな感染者が2か月近く確認されていなかった中国の北京で、市場に出入りしていた7人の感染が確認され、地元政府はこの市場を閉鎖し、感染経路を調査するなど警戒を強めています。
北京では今月10日まで50日余り、海外から来た人を除いて新たな感染者が出ていませんでしたが、11日と12日、合わせて7人の感染者が確認されました。
北京市政府は13日の会見で、7人全員が農産物や海産物を扱う市内の卸売市場で働いたり、利用したりしていたことを明らかにしました。
さらに、この市場で働く1940人を対象に検査したところ、感染者の統計に加えられていない「無症状」の感染者も45人確認されたほか、市場で採取した食品などのサンプルからもウイルスが検出されたということです。
このため、地元政府はこの市場で感染が広がったものと見て市場を閉鎖し、感染経路の調査や消毒作業を行うとともに、濃厚接触者139人を隔離したということです。
また、近くの小学校や幼稚園を休校や休園にするとともに、市内全域で15日に予定していた小学校低学年の通学再開を見合わせることを決めました。
中国では感染拡大を基本的に抑え込んだとして、先月、北京で全人代=全国人民代表大会が2か月半遅れで開催されるなど、日常生活に戻る動きが進んでいましたが、再び警戒が高まっています。