2020/06/17【新型コロナウイルス:COVID-19】航空各社、機内のアルコール飲料提供を相次ぎ中止 新型コロナ対策で
新型コロナウイルスの世界的な流行が続く中、航空各社が相次いで機内でのアルコール飲料の提供を中止している。
これまでに欧州のイージージェットやKLMオランダ航空、米国のデルタ航空とアメリカン航空、アジア太平洋ではヴァージン・オーストラリア航空が、アルコール飲料の一部あるいは全面的な提供中止に踏み切った。
航空業界は乗員と乗客の接触を最小限に抑え、安全対策を徹底させる目的で、機内飲食サービスの見直しを行っている。
飲料の提供は水のみとしている航空会社も多い。飲食している時以外はマスクの着用が義務付けられていることから、これは乗客に必要以上に長時間の飲食をさせないための措置でもある。
英格安航空のイージージェットは、英国とフランスを結ぶ便の運航を15日から再開した。乗客が食品や非アルコール飲料を持ち込むことは可能だが、機内の飲食サービスは最初のうちは、乗員がリクエストした場合に限り、水のみを提供する。機内食の提供は数カ月かけて段階的に再開する予定。
ヴァージン・アトランティックやKLM、ブリティッシュ・エアウェイズの短距離エコノミー便も、アルコール飲料の提供を中止している。
デルタ航空は米国内便ではアルコール飲料を提供していない。ただ、国際便についてはビールやワインなども提供する。アメリカン航空のアルコール飲料提供は、長距離の国際便やファーストクラス限定となっている。
ヴァージン・オーストラリア航空は全乗客に水と軽食を無料で提供しているが、機内食や飲料を追加で購入することはできない。
香港のキャセイパシフィック航空は、全便で飲料の提供を続けている。