2020/06/22【新型コロナウイルス:COVID-19】WHO事務局長「パンデミックが加速と認識」新型コロナ

WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は19日、世界全体で新型コロナウイルスの1日当たりの新たな感染者の数が、これまでで最も多くなったことを明らかにし、パンデミックが加速しているという認識を示しています。
このうち、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカの感染者は日本時間22日午後6時点で、累計で228万969人に上り、世界で最も多くなっています。
1日当たりの感染者の数については、ことし4月、多い時で3万6000人を超えましたが、その後、減少傾向にありました。
しかし、今月20日の時点でおよそ3万2500人の感染が確認されるなど、再び増加傾向にあります。
感染者が急増している州の多くは、比較的早い時期に経済活動を再開していて、専門家からは再開が早すぎたとする指摘が出ています。
また、世界で感染者が2番目に多いブラジルでは、22日午後6時時点で108万3341人に上り、累計で100万人を超えました。
1日当たりの感染者の数は、19日の時点で5万4000人を超え、ここ数日、急増しています。
最大都市のサンパウロなど多くの都市で、3月中旬から経済活動が段階的に再開されていて、専門家の間では、経済活動が次々と再開されていることに懸念の声があがっています。
また、インドでも1日当たりの感染者の数は、増加傾向が続いています。
このところ、1日当たりおよそ1万5000人の感染が確認されていて、累計の感染者は22日午後6時時点で42万5282人に上っています。
背景には、今月からは商店や飲食店の営業が本格的に再開したことに加え、国内線の運航をはじめ、公共交通機関も順次、再開し、人の移動や接触が大幅に増えていることなどが挙げられます。

インド 1日当たりの新規感染者数が増加傾向続く

インドは感染拡大が抑えられない中、落ち込んだ経済の回復を優先し、3月下旬に始めた外出制限を段階的に緩和していて、今月からは商店や飲食店の営業も本格的に再開しました。
また国内線の運航をはじめ、公共交通機関も順次再開していて、人の移動や接触が大幅に増えたことが影響し、1日当たりの新規感染者数も増加傾向が続き、感染のピークはまだ先だとみられています。
特に、首都ニューデリーや商業都市ムンバイなどの都市部で感染が広がっていて、医療体制もひっ迫しつつあります。
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