金沢市では寄生虫のアニサキスによる食中毒がことしに入り5件発生し、この5年間で最も多くなっていて、保健所は調理の際に注意するよう呼びかけています。
金沢市保健所によりますと、1日に市内の医療機関から「受診した患者の胃からアニサキスが検出された」と連絡がありました。
患者の50代の男性はすでに回復していますが、保健所が調べた結果、前日の夜、金沢市森山の「恵比須寿し」でシメサバやタラの刺身を食べ、その後、腹痛を発症したことがわかったということです。
保健所は調査の結果、このすし店が原因による食中毒と断定しました。
保健所によりますと、金沢市内ではことしに入り、アニサキスによる食中毒が今回を含めて5件発生していて、すでに去年1年間の4件を超え、この5年間で最も多くなっているということです。
金沢市保健所は、アニサキスが寄生するサバやイワシなどの魚介類を調理する際は、アニサキスがいないか丁寧に確認するとともに、マイナス20度以下で24時間冷凍するか、十分に加熱調理をするよう呼びかけています。