2022/05/05【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナで世界の約1500万人が死亡、500人に1人-WHO推計 /WHO
・推計値は直接および間接的な死者数含む、各国公式数合計の2倍超
・インドが増加に大きく寄与、モディ政権は異議主張-NYT
新型コロナウイルスによる死者は最初の2年間で1500万人近くに達したことが、世界保健機関(WHO)の新たな推計値で示された。これに基づくと世界で約500人に1人が死亡したことになる。
WHOによれば、この推計には新型コロナによる直接的および間接的な死者数が含まれており、2020、21年に公式に報告された死者数を大幅に上回る。各国政府が発表するコロナ死者数の合計は約620万人で、WHOの推計値はこの2倍以上だ。
テドロス事務局長は発表文で、「この驚くべきデータは、パンデミック(世界的大流行)が及ぼす影響だけでなく、危機時に必要不可欠な医療サービスを提供し続けられるよう、全ての国がより堅固な医療システムに投資する必要性を示している」と述べた。
推計値は全ての死者数と、通常の状況で予想された死者数との差を基に算出された。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によれば、増加した900万人のうち3分の1以上はインドでの死者とみられるが、インドはWHOの推計値に異議を唱えており、このために発表が遅れた。インド政府はコロナ死者数を52万3900人としている。