2022/06/09【新型コロナウイルス:COVID-19】医療・介護現場の頻繁な消毒「不要」…専門家ら提言「負担少なく効率的な感染対策を」 /厚生労働省
新型コロナウイルス対策を検討する専門家らが、「施設内の頻回消毒は不要」「複数の感染者の大部屋療養も可能」などとする医療・介護現場向けの提言をまとめた。8日に開かれた厚生労働省の助言機関の会合で公表した。
ワクチン接種などにより感染者が重症化しにくくなった一方、オミクロン株の流行で感染者が増加。医療・介護現場が逼迫(ひっぱく)したことから、「負担が少なく効率的な感染対策」を提案した。
提言では、専用病棟を作らなくても、病室単位の区域分けで対応可能と指摘。感染が疑われる患者を外来で診る場合も、インフルエンザ同様、〈1〉待合室の換気を良くし、席を離す〈2〉診察時間を分ける――などの対応でよいとしている。
また、室内の頻繁な消毒や、感染者と密着しない場合の感染防護用ガウンの着用は、必要ないとした。医療機関での面会は、出産の立ち会いや看取(みと)りなど重要な場面から受け入れていく必要があるとした。
助言機関は同日、全国で感染者の減少傾向が続いていると評価した。新規感染者数は7日までの1週間で、前週の0・7倍だった。