2022/06/28【食中毒】給食の鶏肉から病原微生物検出 調理した工場を営業停止処分 /山梨県
県の中北保健所管内の学校で提供された給食の鶏肉から病原微生物が検出されたとして、甲府市は「子どもの健康を損なうおそれがあった」などとして、給食を調理した市内の食品工場を3日間の営業停止処分としました。
営業停止処分を受けたのは、甲府市の食品工場、「中食フーズサプライ」の第二工場です。
今月22日にこの工場で調理し、中北保健所管内の学校で提供された給食、「鶏の照り焼き」について、学校から「加熱が不十分ではないか」と県を通じて甲府市に相談が寄せられました。
甲府市によりますと、県が給食などを調べたところ、学校に残っていた鶏肉から、28日までに2種類の病原微生物が検出されたということです。
この給食はおよそ100食分が提供され、給食を食べた子どものうち4人が嘔吐や腹痛などの症状を訴えたということですが、すでに回復したということです。
甲府市によりますと、検査結果と健康被害の因果関係は認められなかったということですが、「加熱が不十分だったうえに食べ物から菌が検出され、健康を損なうおそれがあった」として、工場を28日から3日間の営業停止処分としました。
処分を受けた工場は、「因果関係は明らかにならなかったが、大変申し訳なく思っている。原因究明を行うとともに出荷前の給食のチェック体制の強化や調理業務のマニュアルの見直しを行い、再発防止を徹底したい」とコメントしています。