2017/04/25【はしか(麻疹)】はしか県内4人目 勤務先で患者と接触 /石川県
【はしか(麻疹)】はしか県内4人目 勤務先で患者と接触 /石川県
県内でまた新たな「はしか」の感染が確認された。4月に入ってから4人目。1人目の患者から感染したとみられていて、関係機関が注意を呼びかけている。
金沢市保健所によると、新たに「はしか」の感染が確認されたのは小松市に住む10代の女性だ。この女性は、23日夕方に発熱し、24日、医療機関を受診したところ、はしかの感染が判明したという。
県内ではインドから帰国した金沢市の40代の男性が4月10日、はしかに感染していたことが確認されてから4人目の患者となる。今回、新たに感染が判明した10代の女性は金沢市内の写真店に勤めていて、1人目の患者の男性が4月7日、その店を訪れていたという。
こうした中、金沢市役所では25日、医療関係者や行政の担当者らを集めてはしかの発生状況について確認した。金沢市では同日夜、感染拡大防止に向けて医療関係者や市の関係する職員を対象とした緊急研修会も開くことにしている。
相次いで感染が確認された「はしか」なぜ、広がりを見せているのか。はしかは、インフルエンザと比べても感染力は強く、インフルエンザは飛沫感染で移っていくことが多いが、はしかは空気感染もすることから、距離が離れていても感染することがあるという。
「はしか」に感染した人の症状は、高熱や倦怠感、全身の発疹などが典型的なケース。しかし、ワクチンを接種してから長い年月が経過するなどして免疫力が下がっている人は微熱が続くなど、症状が軽く、気づかずに感染を広げている恐れもあるとみられている。
空気感染することから、マスクで防ぐことは難しく、もっとも効果的な予防方法はワクチンだという。医療機関によると、事前にワクチンを2回打っておくことが最大の予防だとしている。注意が必要なのは1990年の4月1日以前に生まれた4月1日時点で27歳以上の人だ。
幼児期にワクチンを接種する機会が1回しかなく、相当時間も経っているので免疫が低下している恐れがある。免疫があるかどうかは、血液を採取して調べることもできるというが、最大の予防はワクチンの接種。そして、症状が疑われる場合は感染を広げないよう、ほかの人と接触しないことが何より重要となる。
http://www.news24.jp/nnn/news87115979.html