2017/05/12【C型肝炎】新たなC型肝炎感染の件数、15年ぶり高水準-米疾病対策センター /アメリカ
【C型肝炎】新たなC型肝炎感染の件数、15年ぶり高水準-米疾病対策センター /アメリカ
2015年にC型肝炎と新たに診断された米国人の数は15年ぶりの高水準となった。薬物を使用する若年層の間で急激に広がっている。
米疾病対策センター(CDC)の調査によると、C型肝炎の感染は薬物注射を通じて20代の米国人の間で最も急速に増えている。米国ではこの数年間、ヘロインや処方されたオピオイドの乱用が急増。注射針の使い回しによる危険にさらされている新しい世代の常用者が生まれつつある。CDCの推計によれば、15年の新たなC型肝炎感染は3万4000件。
CDCのウイルス性肝炎部門ディレクター、ジョン・ウォード氏は、若年層の間で薬物使用が最も大きく増えている州では、C型肝炎の感染率が桁外れに大きい上昇を見せていると指摘。「3万4000件との推計はかなり控えめであり、問題は拡大しつつある」と述べた。
新たな感染の急増は、ギリアド・サイエンシズやアッヴィ、メルクなど効果的な治療薬を販売している医薬品メーカーに機会を提供している。過去にC型肝炎と診断された患者の多くが既に治療を受けていることから、これらメーカーのC型肝炎薬事業は鈍化していた。
ギリアドは2月、最も患者が多い種類のC型肝炎では大半の人が既に治療を受けた可能性があると指摘した。
https://www.bloomberg.co.jp/…/art…/2017-05-11/OPT8NQ6KLVR401