【食中毒】イラク難民キャンプで食中毒、子ども1人死亡 200人入院 /イラク
イラク北部モスル近郊の避難民キャンプで食中毒が発生し、子ども1人が死亡、約200人が入院したことが14日までに分かった。健康被害は推定800人に及んでいる。
食中毒が発生したのは、モスル東部で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が運営する避難民キャンプ。ラマダンの日没後にとる断食明けの食事「イフタール」を食べて間もなく、嘔吐(おうと)や腹痛を訴える人が続出した。
イラク警察は、食中毒の原因について捜査に乗り出した。同キャンプに滞在する6235人は、戦闘が激化しているモスルや周辺地域から逃れてきた元住民が大半を占める。
UNHCRはクルド人自治区やイラク政府などと連携して患者の治療に当たり、重傷者は近くの病院に搬送している。
英国の慈善団体によれば、同キャンプでは12日に約2000食が配られた。食中毒の原因は現地の飲食店にあるとしている。
モスルは2014年に過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に占拠され、現在、イラク軍率いる部隊が奪還を目指して激しい戦闘を続けている。
イラク政府によると、戦闘から逃れるためにモスルを脱出した住民は74万2000人以上。UNHCRはそうした住民のための避難民キャンプを13カ所設置しており、食中毒が起きたキャンプは先月開設されたばかりだった。
https://www.cnn.co.jp/world/35102709.html