【大腸菌】スターバックスの氷から糞便性大腸菌を検出 /イギリス
カフェチェーンで冷たいドリンクのカップに入れられる氷。普段何気なく口にしているが、はたしてその氷は安全なのだろうか? このほど、イギリスの有名カフェチェーンで出される氷その他について清潔か否かの調査が行われたもよう。人々はその結果に真っ青になっている。
「カフェチェーンが冷たいドリンクとして提供する氷は良質で清潔なのか。店舗の清掃は行き届いているのか。」
そんなことを調査したのは英BBCの消費者問題を監視する人気番組『Watchdog』であった。対象となったのはこの国で人気ベスト3といわれる有名カフェチェーンで、ご存じスターバックス(Starbucks Coffee)、世界31か国に展開のコスタ・コーヒー(Costa Coffee)、そして鮮やかな青いカップが目印のカフェ・ネロ(Caffe Nero)である。
計30の店舗で様々なサンプルを採取して検査を行ったBBCの“番犬”こと『Watchdog』。彼らが特に目を付けたのは体に直接入る氷であった。3つのカフェチェーンで提供された氷についてそれぞれ10検体を検査したところ、スターバックスとカフェ・ネロでは3検体から、そしてコスタ・コーヒーではなんと7検体から糞便性大腸菌群が検出された。また店舗の清掃状況についてテーブル、トレイ、イスなどの表面も検査したところ、やはり同じ菌が検出されたそうだ。
予想以上にあらゆるものが不潔という調査結果について、公認環境衛生協会(Chartered Institute of Environmental Health)で室長を務めるトニー・ルイス氏はこう話している。
「糞便性大腸菌群の検出値は心配すべきレベルということですが、値の高低以前に食品の汚染など本来あってはならないことなのです。いわゆる日和見病原体といい健康な人にとってこの種類の菌はそれほど怖くありませんが、基礎疾患があったり免疫抵抗力が低下している方においては恐ろしい感染症を発症しかねないのです。」
こうした事実を真剣に受けとめ、イギリスではスターバックス、コスタ・コーヒー、カフェ・ネロのすべてが独自の調査を始め、改善に向けた新たな取り組みを進めると約束している。
https://news.biglobe.ne.jp/…/0706/tec_170706_0824082917.html