2017/08/15【腸管出血性大腸菌:O157】特養老人ホームでO-157集団感染「原因は給食ではない」東久留米 /東京都
【腸管出血性大腸菌:O157】特養老人ホームでO-157集団感染「原因は給食ではない」東久留米 /東京都
東京・東久留米市の特別養護老人ホームの入所者ら10人の間で、腸管出血性大腸菌(O-157)の集団感染が発生していたことが東京都福祉保健局の発表で明らかになった。
多摩小平保健所によると今月4日、東久留米市内の特養老人ホームで複数の高齢者が下痢などの症状を訴え、治療を受けたと医療機関から連絡があった。
保健所の調査で、これまでに入所者と職員10人からO-157菌が検出され、このうち9人が発症していた。腸管出血性大腸菌は、病原菌に汚染された食べ物を口にするほか、患者の便や菌がついたものに触れた手によって感染が拡大するが、この老人ホームで提供された給食や調理スタッフからは菌が検出されておらず、給食が原因の食中毒ではないという。
O-157はベロ毒素を作る大腸菌で、汚染された食べ物を食べると、3〜5日間の潜伏期間を経て激しい腹痛や下痢、血便などの症状が現れる。
重症化すると溶血性尿毒症を起こしたり、腎機能や脳症などの後遺症が残るケースもある。健康な成人では症状が出ないこともあるが、抵抗力の弱い子供や高齢者では重症化に至る場合もあり、夏場は要注意だ。