衛生管理方法・対策のありがちな罠(1)
その用具は衛生的ですか?
こんにちは、感染症対策コンサルタントの向田です。
本日は、よくある衛生管理のありがちな罠について対策や方法などを解説します。
私は職業柄、様々な食品や介護施設などにお邪魔して衛生管理に関するコンサルテーションをさせて頂きます。
この際に注意して視察するポイントがあります。
それは、清掃用具類の保管状態です。
清掃や洗浄は、適切な消毒・滅菌を行う前処理として必要な作業です。
なぜなら「汚れ」の主成分は油分であり、アルコールや塩素などの薬剤には油分を落とす成分は入っておりませんので、油分が邪魔をして効果的な消毒・滅菌が出来ないからです。
皆さんも手を洗う際に、石鹸で手指を洗いますが、アルコールで手を洗いませんよね?
話を戻しますが、この前処理として重要な清掃・洗浄作業ですが、用具が不衛生でしたらどうでしょうか?場合によっては余計汚くなるのでは?
ですので、清掃・洗浄用具は、使用したら、用具類も洗浄・消毒して、適切な場所で保管する必要があります。
また、保管する場所にも注意が必要です。
用具によっては、乾燥させてから保管場所に移さなければなりません。
特に問題となるのは、モップの替糸です。
※モップについては、別途解説をさせて頂きます。
使用されている清掃用具類は衛生的であるか、一度確認してみてください。