2018/01/10【鳥インフルエンザ】香川で鳥インフル疑い「対策十分取ってきたが…」養鶏場の管理会社困惑 同業者ら「大事にならないで」 /香川県
【鳥インフルエンザ】香川で鳥インフル疑い「対策十分取ってきたが…」養鶏場の管理会社困惑 同業者ら「大事にならないで」 /香川県
高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例が香川県さぬき市の養鶏場で見つかったと発表された10日、住民や養鶏農家からは「大事にならないでほしい」と願う声が上がった。養鶏場を管理する食品会社は「立ち入る人を制限したりして対策は十分取ってきたのだが…」と困惑した。
養鶏場周辺には山林や畑が広がる。出入りが規制され、白い防護服を着た県職員が監視に当たった。近所の70代男性は「こんな身近で鳥インフルエンザが出るとは想像もしていなかった。養鶏場に大きな損失が出なければいいが」と不安げな表情で話した。
さぬき市の養鶏農家の男性(80)は家畜保健衛生所から10日、近くで鳥インフルエンザの疑い事例が出たと連絡を受けた。「うちではないと聞いてほっとしたが、影響が出ないか心配だ」
香川県内3カ所で養鶏場を営む別の男性(80)は「離れていても、どこから感染するか分からない。消毒などの対策を普段以上にやりたい」と話した。
県は畜産関係車両の消毒ポイントを県内7カ所に設けた。さぬき市の道の駅で作業に当たった県職員の男性(57)は「早く収束に向かわせたい一心。最善を尽くしたい」と険しい表情をみせた。
鳥インフルエンザのウイルスは、野生の渡り鳥が媒介役となる可能性がある。さぬき市内には野鳥が飛来する池がある県立公園のほか、ため池が点在している。
県などによると、県内の畜産の中で養鶏が最も盛ん。採卵鶏約500万羽、ブロイラー約200万羽が飼育され、さぬき市内には養鶏場が十数カ所ある。
www.sankei.com/west/news/180110/wst1801100101-n1.html