2018/01/16【人獣共通感染症】人獣共通感染症 症状・治療法は?
- 2018/1/16
- 感染症ニュース
- コリネバクテリウム・ウルセランス, コリネバクテリウム・ウルセランス感染症, ズーノーシス, 人獣共通感染症, 細菌
【人獣共通感染症】人獣共通感染症 症状・治療法は?
Q 患者の死亡が確認された「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」にかかると、どんな症状が出るのか
A 犬や猫などペットが感染すると、くしゃみや鼻水などの症状が出る。人が感染しても、のどの痛みやせき、くしゃみなど風邪のような症状が出るほか、皮膚炎を起こすこともある。治療薬はあるが、重症化すると呼吸困難となり死亡することがある。動物に触れた後に体調が悪くなったら、早めに医療機関に行くことが大事だ。人から人への感染は国内では確認されていない。
Q 海外での事例はどうか
A 英国などでは、日本より多くの患者が報告されていて死者も出ている。乳房炎や関節炎にかかった牛の生乳からの感染も確認されている。
Q 人が感染した場合、治療法はあるのか
A 抗菌薬(抗生物質)が有効と考えられている。また、子供の定期接種である3種混合(4種混合)ワクチンには、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症に似たジフテリアのワクチンが含まれており、このワクチンが予防に有効と考えられている。
Q 野良猫や野生の動物は大丈夫か
A コリネバクテリウム・ウルセランス感染症に限らず、ペットや家畜、哺乳類以外のダニや蚊などに刺されて感染する感染症も多い。屋外で活動する際はなるべく皮膚を露出しないようにすることが大事だ。動物には症状が出ず人間だけ発症する感染症や、妊婦が感染すると重症化したり、胎児に影響を与えたりする感染症もある。治療法が確立されていない感染症もあり、体が弱っているときは特に動物との接触は避けた方がよい。
http://www.sankei.com/life/news/180116/lif1801160045-n1.html