2018/01/18【人獣共通感染症】ペットから感染…“ウルセランス”症状は?
- 2018/1/18
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【人獣共通感染症】ペットから感染…“ウルセランス”症状は?
2016年、犬や猫などからうつるとされる感染症で、国内で初めて人が死亡していたことがわかった。屋外で餌を与えていた猫から感染したとみられている。一体どんな感染症なのだろうか?
■風邪に似た症状…呼吸困難になることも
人にも感染し、死亡例も報告されたコリネバクテリウム・ウルセランス感染症。ペットや家畜から人にうつる感染症で、国内でこれまでに25人の感染が報告されているが、初めて死亡者が確認された。
人が感染すると、初期段階で喉の痛みなど風邪に似たような症状になり、重篤の場合には呼吸困難に至ることもある。
■感染したペットの症状
犬や猫が感染すると、くしゃみやせき、鼻水や目やになど風邪のような症状が出る。また、皮膚に炎症がおきたり、潰瘍ができたりする。
感染している疑いがあるペットは早めに獣医師の診察を受け、人や他のペットにうつる可能性もあるため、隔離して入院させることが推奨されている。治療としては、一般的な動物病院にもある抗菌薬の投与があげられる。
■ペットから人へはどのように感染する?
ウルセランス菌の空気感染は現在、確認されていない。しかし、唾液などの体液は、くしゃみやせきによる飛沫感染の危険性があり、ペットへの過度な接触はしないように注意が必要だ。
感染の疑いがあるペットに接触する場合は、マスクや手袋をし、触った後は手洗いが必要だ。
■感染してしまったら…
早い段階で治療すれば治るため、厚労省では、体調が悪くなったらすぐに医療機関を受診するように呼びかけている。また、人から人への感染について、現在まで国内の報告はないとしている。
www.news24.jp/articles/2018/01/18/07383244.html