【狂犬病】タイで狂犬病広がる 死者6人に /タイ
タイで狂犬病が広がりを見せている。タイ当局はイヌ、ネコのオーナーにワクチン接種を呼びかけたり、感染が疑われる動物を殺処分するなど、対策を急いでいる。
年初から3月19日までにタイ国内で報告があった狂犬病による死者は6人に上る。死者が発生したのは東北部ナコンラチャシマ県、スリン県、ブリラム県、南部ソンクラー県、トラン県、東部プラジュアブキリカン県。
一方、年初から3月21日までに報告があったイヌ、ネコ、ウシなど動物の狂犬病感染は468件。直近の1週間では、バンコク都、中部サムットサコン県、サムットソンクラーム県、北部ターク県、東北部カラシン県、スリン県、ムクダハン県、ロイエット県、ナコンラチャシマ県、ヤソートン県、ノンカイ県、ウボンラチャタニ県、南部パタルン県、ソンクラー県、ラノン県、トラン県、東部チャチュンサオ県で感染報告があった。
狂犬病は狂犬病ウイルスによる感染症で、感染した哺乳類にかまれたり、傷口、目や口の粘膜をなめられたりすることで感染する。発病後の有効な治療法はなく、ほぼ100%死亡する。2017年に報告があったタイ国内の狂犬病患者は8県の11人で、全員が死亡した。