2018/03/25【猫エイズ】猫エイズ、保護や譲渡の動き 盛岡、保健所やNPO /岩手県
【猫エイズ】猫エイズ、保護や譲渡の動き 盛岡、保健所やNPO /岩手県
猫免疫不全症候群(猫エイズ)を発症させる猫免疫不全ウイルス(FIV)に感染したキャリア猫への対応が変化している。盛岡市保健所では数年前まで即日殺処分していたが、保護と里親探しを開始。同市菜園の里親募集型猫カフェもりねこを運営するNPO法人もりねこ(工藤幸枝理事長)は専用の保護シェルターを開設し、譲渡につなげている。キャリア猫を守る動きは県外でも広がっており、関係者は住民への啓発に力を入れている。
もりねこが入居するビル5階で一般公開しているシェルターは、キャリア猫20匹余りが暮らす。ごろごろと喉を鳴らしたり、気ままに室内を歩き回る姿は普通の猫と変わらない。月に延べ50人ほどが見学に訪れ、引き取りも検討している。
シェルターは2017年1月に開設し、これまで各地の保健所や飼い主から寄せられた51匹を保護、25匹を譲渡してきた。獣医師を招いて猫エイズの講演会を開くなど、啓発にも取り組んでいる。
同保健所は譲渡先の保護団体などの検査負担を軽減するため14年ごろから譲渡対象となり得る猫へのFIV検査を実施している。16年からはキャリア猫も譲渡対象とした。