2018/08/05【破傷風菌】広島の被災者2人が破傷風に 感染症に注意呼び掛け /広島県
【破傷風菌】広島の被災者2人が破傷風に 感染症に注意呼び掛け /広島県
西日本豪雨で被災した広島県内の男女2人が破傷風を発症していたことが4日、県への取材で分かった。豪雨から1カ月近くとなり、被災者やボランティアにさまざまな感染症が出る恐れがあるとして、県が注意を呼び掛けている。
県によると、2人は広島市の60代女性と県西部の70代男性で、豪雨の際に負傷し入院した。土壌中に生息する破傷風菌は、傷口から体内に入り感染するため、けがをした場合は注意が必要となる。潜伏期間は数日から最長で数カ月程度のケースもあり、今後感染の発覚が相次ぐ可能性もある。
県の担当者は「破傷風は適切に処置しないと致死率が高い。感染が疑われる場合はすぐに医療機関を受診してほしい」と呼び掛ける。作業の際は、手袋に長袖、長ズボンの着用を推奨する。
破傷風だけでなく、他の感染症にも注意が必要だ。岡山県倉敷市では、豪雨の片付けや河川の清掃に当たった60代と70代の男性が、ともにレジオネラ症と確認された。汚染された水や土ぼこりを吸い込むことなどで原因菌に感染し、発熱や肺炎の症状を引き起こす。
レプトスピラ症は発熱や頭痛など風邪に似た症状から始まり、黄疸が出たりするのが特徴。動物の尿に触れたり、汚染された水を吸入したりして感染するため、マスクの着用が重要だ。
https://www.sankei.com/we…/news/180804/wst1808040058-n1.html