日本医科大病院(東京)は12日、肺結核を発症した医師の診療を受けた患者11人から結核の陽性反応が出たと発表した。発症した患者はいないという。医師から感染した可能性があり、病院は他にも感染した患者がいないか調べている。
病院によると、結核を発症したのは耳鼻咽喉科・頭頸部外科の医師。過去の胸部検査で異常が見つかったが、詳しい検査を受けていなかった。今年6月ごろからせきやたんがひどくなり、7月に陽性反応が出たため他の病院に入院した。
これを受け、病院が医師の診療を受けたことのある患者ら約370人を検査した結果、11人から陽性反応が出たという。
時間がたってから陽性となるケースもあるため、陰性となった人にも再検査を呼び掛けている。また、職員約2000人への検査も実施したが、発症者はいないとしている。
病院は「皆さまにおわびする。今後は産業医の健康チェックを徹底する」とのコメントを出した。