長崎大が長崎市の坂本キャンパスに設置を計画している感染症研究施設「バイオセーフティーレベル4(BSL4)」の建設に反対する住民らが20日夜、同キャンパス近くで抗議活動を実施し、「住宅密集地での建設は許されない」と建設中止を訴えた。
BSL4はエボラ出血熱など致死率が高い感染症の病原体を扱う。長崎大は来週にも業者と契約した後、着工する意向。抗議活動は周辺住民や市民らがつくる「BSL4施設計画の差し止めを求める会」(山田一俊代表)が企画し、約50人が集まった。
参加者はライトを手に「子や孫まで事故におびえなければならない」「住民合意のない着工はありえない」と訴えた。山田代表は「病原体は放射性物質以上の危険性を秘めている。建設ありきの長崎大の態度は住民の意思を無視している」と批判した。