2019/02/23【インフルエンザ】インフル17人集団感染 入院患者2人死亡 藤岡・くすの木病院 /群馬県
群馬県藤岡市藤岡のくすの木病院(高木均院長)は22日、入院患者8人と職員9人の男女計17人がインフルエンザに集団感染し、うち70代と90代の男性患者2人が死亡したと発表した。同院は「死因は肺炎と多臓器不全だが、感染との関連は否定できない」としている。
同院によると、感染が確認されたのは建物3階にある、長期の治療やケアが必要とされる「療養病棟」。13日に30代の職員1人が発症し、20日までに70~90代の入院患者8人と、20~50代の職員8人の発症が確認された。いずれも発熱やせきの症状があった。
このうち、70代男性は19日に発症し、同日死亡、90代男性は20日に発症し、21日に死亡した。22日までに7人が治癒し、8人(患者5人、職員3人)が治療中という。
同院は、18日に発症者が10人に達したことから、藤岡保健福祉事務所に報告。現在、治療中の患者5人を個室などに集めて感染が広がるのを防ぎ、職員3人は自宅で療養している。3階以外の病棟に影響は出ていない。
同院では、インフルエンザの全国的な流行を受け、1月7日から家族の面会も原則禁止としていた。
記者会見した高木院長は「患者さまやご家族、地域の方々にご迷惑とご心配をお掛けして大変申し訳ない」と話した。職員のマスク着用を徹底するなど、感染拡大防止の対策を強化したという。
県内の1医療機関当たりの患者報告数は、直近(2月11~17日)は13・88人で、ピークの第3週(1月14~20日)の58・86人からは減少している。ただ、県は警戒が必要として、1月16日に発令したインフルエンザ警報を継続し、注意を呼び掛けている。
県内では今年に入り、前橋市と伊勢崎市の病院や高齢者施設で死亡事例が相次いでいる。