千葉県で今月11日、庭に生えていたヒガンバナの葉をみそ汁の具にして食べた女性2人が、食中毒を発症していたと県の健康福祉部が明らかにした。
県によると今月11日、長柄(ながら)町に住む50代と70代の母娘から「自宅の庭で採った植物を朝食に食べた後から、吐き気がして嘔吐した」と保健所に連絡があった。
調査の結果、みそ汁の残りからヒガンバナの有毒成分である「ガランタミン」が検出されたことから、食中毒だと断定した。
秋に赤い花を咲かせるヒガンバナ(彼岸花)には、約20種類の有毒成分があり、食べると30分以内に激しい下痢や嘔吐に見舞われ、重症化すると呼吸不全やけいれん、中枢神経の麻痺などを引き起こす。
ヒガンバナの仲間であるスズランスイセンなども同じような毒があって、葉がニラやノビルに似ているため、栽培時には離れた場所で栽培してほしい。